|
活用 |
未然 |
連用 |
終止 |
連体 |
仮定 |
命令 |
五段活用 |
行く |
カ行五段 |
いかん
いけへん
(いかへん)
いこ(う) |
いきます
いって |
いく |
いく時 |
いったら |
いき
いきぃ |
書く |
カ行五段 |
かかん
かけへん
(かかへん)
かこ(う) |
かきます
かいて |
かく |
かく時 |
かいたら |
かき
かきぃ |
騒ぐ |
ガ行五段 |
さわがん
さわげへん
(さわがへん)
さわご(う) |
さわぎます
さわいで |
さわぐ |
さわぐ時 |
さわいだら |
さわぎ
さわぎぃ |
ほかす
(意味:捨てる) |
サ行五段 |
ほかさん
ほかせへん
(ほかさへん)
ほかそ(う) |
ほかします
ほかして |
ほかす |
ほかす時 |
ほかしたら |
ほかし
ほかしぃ |
立つ |
タ行五段 |
たたん
たてへん
(たたへん)
たと(う) |
たちます
たって |
たつ |
たつ時 |
たったら |
たち
たちぃ |
死ぬ |
ナ行五段 |
しなん
しねへん
(しなへん)
しの(う) |
しにます
しんで |
しぬ |
しぬ時 |
しんだら |
しに
しにぃ |
飛ぶ |
バ行五段 |
とばん
とべへん
(とばへん)
とぼ(う) |
とびます
とんで |
とぶ |
とぶ時 |
とんだら |
とび
とびぃ |
読む |
マ行五段 |
よまん
よめへん
(よまへん)
よも(う) |
よみます
よんで |
よむ |
よむ時 |
よんだら |
よみ
よみぃ |
分かる |
ラ行五段 |
わからん
わかれへん
(わからへん)
わかろ(う) |
わかります
わかって |
わかる |
わかる時 |
わかったら |
わかり
わかりぃ |
ある |
ラ行五段
特殊 |
あれへん
(あらへん) |
あります
あって |
ある |
ある時 |
あったら |
― |
「ある」では「〜ん」型の否定は聞かれません。 |
知る |
ラ行五段
特例 |
しらん
しろ(う) |
しります
しって |
しる |
しる時 |
しったら |
しり
しりぃ |
「知る」では「〜へん」型の否定は聞かれません。 |
買う |
ワ行五段
ウ音便 |
かわん
かえへん
(かわへん)
かお(う) |
かいます
こうて |
かう |
かう時 |
こうたら |
かい
かいぃ |
言う
(読み:ゆう) |
ワ行五段
ウ音便 |
ゆわん
ゆえへん
(ゆわへん)
ゆお(う) |
ゆいます
ゆうて |
ゆう |
ゆう時 |
ゆうたら |
ゆい
ゆいぃ |
思う |
ワ行五段
ウ音便
(ウの省略) |
おもわん
おもえへん
(おもわへん)
おもお(う) |
おもいます
おもて |
おもう |
おもう時 |
おもたら |
おもい
おもいぃ |
笑う |
ワ行五段
ウ音便
(ウの省略) |
わらわん
わらえへん
(わらわへん)
わらお(う) |
わらいます
わろて |
わらう |
わらう時 |
わろたら |
わらい
わらいぃ |
ちゃう
(意味:違う) |
ワ行五段
特殊 |
ちがわん
ちがえへん
(ちがわへん)
ちがお(う) |
ちゃいます
ちごて
<ちゃうかって> |
ちゃう |
ちゃう時 |
ちごたら
<ちゃうかったら> |
― |
<>内のように、形容詞のような活用の形態をとる事があります。参考:「ちゃう」の過去形=「ちごた」または「ちゃうかった」 |
上一段活用 |
起きる |
カ行上一段 |
おきん
おきひん
(おけへん)
おきよ(う) |
おきます
おきて |
おきる |
おきる時 |
おきたら |
おきぃ
(おけぇ) |
着る |
カ行上一段
語幹長音化 |
きん
きぃひん
(けぇへん)
きよ(う) |
きます
きて |
きる |
きる時 |
きたら |
きぃ
(けぇ) |
出来る |
カ行上一段
特殊 |
できん
でけへん
できひん【京】 |
できます
できて |
できる |
できる時 |
できたら |
― |
感じる |
ザ行上一段 |
かんじん
かんじひん
かんじよ(う) |
かんじます
かんじて |
かんじる |
かんじる時 |
かんじたら |
かんじぃ |
落ちる |
タ行上一段 |
おちん
おちひん
おちよ(う) |
おちます
おちて |
おちる |
おちる時 |
おちたら |
おちぃ |
見る |
マ行上一段
語幹長音化 |
みん
みぃひん
(めぇへん)
(みやへん)
みよ(う) |
みます
みて |
みる |
みる時 |
みたら |
みぃ
(めぇ) |
下一段活用 |
考える |
ア行下一段 |
かんがえん
かんがえへん
かんがえよ(う) |
かんがえます
かんがえて |
かんがえる |
かんがえる時 |
かんがえたら |
かんがえ
かんがえぇ |
居てる
(意味:居る) |
タ行下一段
特殊 |
いてへん
<いぃひん>
いてよ(う) |
いてます
いてて |
いてる |
いてる時 |
いてたら |
<いぃ> |
<>で括っている部位は、「居る」の活用の借用部分 |
出る |
ダ行下一段
語幹長音化 |
でん
でぇへん
(でやへん)
でよ(う) |
でます
でて |
でる |
でる時 |
でたら |
でぇ |
寝る |
ナ行下一段
語幹長音化 |
ねん
ねぇへん
(ねやへん)
ねよ(う) |
ねます
ねて |
ねる |
ねる時 |
ねたら |
ねぇ |
食べる |
バ行下一段 |
たべん
たべへん
たべよ(う) |
たべます
たべて |
たべる |
たべる時 |
たべたら |
たべぇ |
サ行変格活用 |
する |
サ行変格 |
せん
せぇへん
しん【京】
しぃひん【京】
(しやへん)
しょう |
します
して |
する |
する時 |
したら |
せぇ
(強い命令)
しぃ
(弱い命令) |
勉強する |
サ行変格 |
勉強せん
勉強せぇへん
勉強しん【京】
勉強しぃひん【京】
(勉強しやへん)
勉強しょう
|
勉強します
勉強して |
勉強する |
勉強する時 |
勉強したら |
勉強せぇ
(強い命令)
勉強しぃ
(弱い命令) |
カ行変格活用 |
来る |
カ行変格 |
こん
けぇへん
きぃひん【京】
こぉへん【神】
こえへん【摂】
(きやへん)
こ(う)
こよ(う) |
きます
きて |
くる |
くる時 |
きたら |
きぃ |
出て来る |
カ行変格 |
でてこん
でてけぇへん
でてきぃひん【京】
でてこぉへん【神】
でてこえへん【摂】
(でてきやへん)
でてこ(う) |
でてきます
でてきて |
でてくる |
でてくる時 |
でてきたら |
でてきぃ |
備考 |
未然形 |
「〜ん」型の否定の方が、「〜へん」型の否定よりも否定の度合いが強いです。 |
括弧内の表現は現在あまり一般的でない言い方、または使用頻度の低い言い方のものです。 |
五段活用動詞の「〜へん」型の否定は「連用形+へん」となります。
「未然形+へん」でも間違いではありませんが、これは京都弁寄りの表現です。 |
上一段活用動詞の「〜へん」型の否定は、基本的に「未然形+ひん」となります。 |
括弧(う)は、強調の終助詞「な」「や」(共通語の「よ」、強調度:な<や)のつく時に用います。
例:「今のうちに行こうな」「早よ行こうや」 |
勧誘の終助詞「な」(共通語の「ね」)のつく場合や、
疑問の終助詞「か」のつく場合は(う)をつけずに続ける事が多いです。
例:「一緒に行こな」「行こか」 |
「〜と言う」「〜と思う」が続く場合は、(う)の有無はこだわらなくて構わないと思われます。
例:「今行こ思ててん」「今行こう思ててん」 |
仮定形 |
大阪弁では「行けば」「行ったら」の仮定形は区別せず、
ほぼ全ての仮定表現を「行ったら」「書いたら」等「〜たら」型の使用で済ませます。
ただし、「例えば」「そういえば」等の、文頭の接続詞の役割を果たす成句については例外扱いとなっています。 |
命令形 |
語尾を延ばさない形の方が、命令の度合いが強いです。 |
括弧内の表現は現在あまり一般的でない言い方のものです。 |
命令形のあとに、強調のための終助詞「な」「や」(強調度:な<や)をつけて使用する事が多いです。
例:「そんな事してんと早よ行きぃや」 |