京都府 |
京都市街の「京言葉」は、市内でも「街」ごとに若干言葉が違うとのこと。北部の丹後地域は東京式アクセント。 |
京言葉
(京都弁) |
そやし |
「〜(や)し」は「〜(だ)から」にあたり、理由を述べる時に使う模様。
「そやし」は「そうだから」であり、話し始めに使われる。 |
〜どす |
「〜です」の意。「〜でございます」転じて「〜でおす」から。
今では土産物屋や舞妓さんといった観光業従事者か、高齢層の一部にしか使われない模様。 |
(しや)はる |
大阪弁では、敬語「(さ)れる」の意味になるが、京都では日常語としても頻繁に使われ、
身内や動物にも「〜はる」を使用する傾向が強い模様。 |
はんなり |
上品で華やかな様子を表す言葉。京言葉を代表する語彙。「花なり」から。 |
大阪府 |
大阪市内から北部にかけての大阪弁(摂津弁)、商人言葉の船場言葉、東部の河内弁、南部の泉州弁に大別できる。 |
大阪弁
船場言葉
泉州弁 |
そげ
しゃくば |
両方とも「畳や敷居などから出ているとげ」の事を指す。
大阪市内から北部では「そげ」。泉州地方では「しゃくば」。 |
いとさん |
船場言葉で「お嬢さん」の意。
姉妹の場合、姉を「いとさん」、妹を「こいとさん(小いとさん)」の省略形である「こいさん」と呼ぶ。 |
〜電車 |
首都圏でいう「〜線」。大阪をはじめ、京阪神圏一円で使われている。ただし、私鉄の会社名にのみ使用。
例)「阪急電車」→「阪急線」、「阪神電車」→「阪神線」、「京阪電車」→「京阪線」ほか |
おがる |
泉州弁で「叫ぶ」の意。淡路島でも使用される模様。 |
兵庫県 |
南部は、西進するほど中国方言的特徴が見られるようになっていく。北部は中国方言で東京式アクセント。 |
神戸弁 |
(し)とう |
動詞の進行形「(し)ている」の意。例)「知っている」→「知っとう」、「見ている」→「見とう」 |
日番 |
学校生活でお馴染み、「日直」の事を指す。読みは「にちばん」 |
粗ごみ |
「粗大ごみ」の意。読みは「あらごみ」。 |
ばり |
「とても」「非常に」の意。神戸発で関西の若者に広まったといわれている。 |
奈良県 |
北中部は京都弁と河内弁を折衷した感じ。南部の一部には東京式アクセントの地域が存在する。 |
奈良弁 |
まわり |
「準備」の意。例)「準備しなさい」→「まわりしぃや」 |
おとろしい |
「面倒くさい」の意。ちなみに「おそろしい」は「こわい」。 |
せたらう |
「背負う」の意。例)「えらい重たそうなもんせたろうてんなぁ」→「随分と重そうなものを背負っているねぇ」 |
せんど |
「何度も」の意。漢字で書くと「千度」とのこと。 |
和歌山県 |
三拍動詞のアクセントの位置が大阪弁と異なる。文節ごとに「〜よぉ」が頻繁に付く。 |
和歌山弁 |
(し)やん |
動詞について、「(し)ない」の意。例)「行けない」→「行けやん」、「食べない」→「食べやん」 |
〜しかええ |
「〜の方がいい」または「〜方がいい」の意。
例)「ここの大阪弁講座はあてにせんしかええで」→「ここの大阪弁講座はあてにしないほうがいいよ」 |
さす |
手袋を手に装着することを、「手袋をさす」と表現する。 |
つれもていこら |
「連れだって行こうよ」、つまり「一緒に行こうよ」の意。 |
三重県 |
伊賀地域はほぼいわゆる「関西弁」。伊勢地域は、アクセントは関西で、文法は名古屋と近畿の折衷になっている模様。 |
伊賀弁 |
いぬる |
「帰る」の意。西日本では広い範囲で「いぬ」「いぬる」が使われている。 |
かんぴんたん |
干からびたもののことを指す。例)「干からびたみみず」→「みみずのかんぴんたん」 |
(し)てだぁこ |
伊賀地域で、「(し)て下さい」の意。現在では高齢層でしか使われない模様。 |
滋賀県 |
京言葉をに近似しており、琵琶湖を挟んだ東西南北沿岸で各隣接地域の方言の特徴と共通した語彙や表現が見られる。 |
江州弁 |
ちょかる |
「調子に乗ってふざける」の意、の模様。 |
ほやほや |
「そうだそうだ」の意。北隣の福井県でも使用される模様。 |
福井県嶺南 |
京都との繋がりが深い事もあって、京言葉に比較的近い模様。 |